謙虚に、しなやかに
心がけ次第でフレッシュな感覚は取り戻せる
前を向き続ける
若いころは初めて直面することも多く、もっと理解したい、もっとできるようになりたい、とがむしゃらに前へ進んできたはずです。しかし歳を重ねると、それも一旦落ち着いてしまう場合が多いです。ある程度の知識や能力が身に付いたら、無意識のうちに現状維持を求めてしまうのです。そうなってしまうと、仕事に熱意を持って取り組むことが難しくなってきます。
しかし、世の中は変化し続け、現状維持と思っていたらいつのまにか取り残され後退していた、ということも少なくありません。現代社会の中でビジネスパーソンとして生き残っていきたいのであれば、「自分もまだまだ」という意識を持ち、学び続ける意識を持つことが大切です。
学ぶということは、専門知識をさらに突き詰めることであったり、新たなフィールドでの知識を獲得したり、またそれらを結び付けて全く違うものを作り上げたりすることです。このような行動は、自分個人の能力をアップさせるだけにとどまらず、人とのつながりも生んでいき、仕事をより楽しいものにしてくれるでしょう。
時にはまるごと捨て去る勇気を
ミドル世代になると、多くの社会経験からたくさんの知識や人脈を持ち、それにプライドを持っている人も少なくないはずです。しかし、それに固執しているばかりでは新しい自分を見つけることはできません。積極的に新しいものや価値観を取り入れ、現代の波に乗っていかなければなりません。そのためには、時にはプライドも何もかも捨ててしまえるほどの柔軟性が必要なのです。
今まで培ったものを手放すのは、簡単ではないはずです。しかし新たな環境に自分を投じたいと考えているならば、必要なことです。転職の際に採用側がミドル世代に求めるものも、やはり柔軟性です。自分の可能性を最大限に高めていくために、無駄に固まってしまった価値観があるなら捨ててしまいましょう。
常に謙虚であれ
企業がミドル世代の採用に今まであまり積極的でなかった大きな理由のひとつに、「傲慢さ」があります。多くの経験を積み、知識を蓄えていくつもの成功体験があると、傲慢になってしまう可能性があるのです。自分はそのような態度をとっていないと思っていても、心のどこかに「自分は何でもできる」というような認識があれば、無意識のうちに言葉や態度に現れてしまいます。そうなると、周りのパフォーマンスにも良くない影響が及ぶことになるのです。
何でもできるなどという認識は誤っているとほとんどの人は理解しているはずです。しかし誰もが知らないうちにそれを忘れてしまう可能性があります。昔の自分と比べてこんなに成長できたと振り返り、自信を持つのは良いことですが、傲慢な振る舞いをしていないかどうか常に一定の危機感を持ち、謙虚であることを心がけるのが大切です。
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採用側の期待を知っておこう
企業がミドル世代を採用したいと考える背景には、単純に人手不足だけでは片づけられないものがあります。経験を活かして即戦力として活躍するだけでなく、指導力や人間性なども期待されています。
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