期待されるものを理解して転職を成功させよう

どんな人材が求められているのか

ミドルを積極的に採用したい企業は、社会人としての経験やコミュニケーションスキルを期待しています。特に若い社員が多かったり年齢層が幅広い企業では、ベテランとして即戦力になるだけでなく他の社員の育成や管理ができる能力も求められています。そのような中、転職を成功させるために意識しておくべきことはどんなことなのでしょうか。採用側が何に注目して採用を決めるのか、具体的に見ていきましょう。

絶対に必要なものは

企業が若手を積極的に採用してきた背景には、若手のほうがのびしろが多いことや長く働いてもらうことへの期待がうかがえますが、もうひとつの要素として「染まっていない」ということが挙げられます。逆にミドル世代では、経験を積んでいるが故に扱いにくかったり、頑固になってしまい若手との軋轢を生む可能性が考えられるため、採用を控える場合があります。つまり、ミドル世代の転職を成功させるためには、前職での立場や役職をひきずることなく謙虚な姿勢であることが必須の条件となります。
もちろん仕事上の専門的なスキルも期待されますが、それよりもまず重要なのは人間性と順応力です。年齢相応のコミュニケーションスキルを持って、仕事に真摯に取り組み、貢献していこうという気持ちが大切です。時には年下の上司から指示されることもあると思いますが、成熟した大人であれば素直に受け入れられるはずです。
さらに管理職やリーダーなどを募集している場合には、即戦力になれるような知識を持っていることや、人材の採用・管理に関わった経験なども求められます。

さらに転職成功へ近づくための要素とは

上記の絶対条件に加え、ミドルの転職を成功させるために覚えておきたい「あったらなお良い」条件を紹介します。
企業側の求めがあれば役職や部署の異動にも応じ、幅広い業務に対応しようとする意欲があるとなお良いようです。体力的には若手のほうが優位かもしれませんが、無理のない範囲で同等に働こうとする姿勢も評価されます。また、今までに管理職の経験がなくても、今後管理職候補になれるような人材も期待されます。
未経験の業界であっても、多少の年収ダウンや待遇の変化にこだわらず、常に学び実践する根気があれば転職は不可能ではありません。業界特有の資格や語学能力など若手と比べてプラスアルファになるような要素を事前に得ておけば、さらに採用の可能性はアップするでしょう。