実際にあった事例
自分の中の優先事項が見えてくる
今までの自分を振り返って
40歳目前のAさんは15年間ずっと仕事を一番に頑張ってきましたが、プレーヤーから管理職に昇格したタイミングで転職を決意したそうです。
自分が動く立場から一転して、部下を見守り導く立場になったことによって、やりがいを見失ってしまったのです。また、同じころに妻から別れを切り出されたことも大きな要因となり、本来一番大切にするべきであったのは家族であると思い直したということです。
プレーヤーとして活躍していたころは家事にも育児にもかかわらず、家族に愛想をつかされてしまったとのことなので、新しい職場では仕事のやりがいと共に家庭も大切にできる環境を重視したようです。
成長が望めない環境からの脱却
6年以上同じ職場でアプリケーション設計などの仕事をしていたBさんは、仕事のやりがいや労働環境の理由から転職を決意しました。
残業が多い職場だったので、どうにかして作業効率を上げて残業を減らそうと改善案を作成し上司に提出しても取り合ってもらえず、結局残業が多いままでずっと違和感を持ちながら仕事をしていたそうです。休日出勤も当たり前で、給与もほとんど上がらないままだったので、働く意欲を失ってしまったとのことです。
現在の職場では、残業も少なく効率の良い方法で作業できるため、活き活きと仕事ができているそうです。
異動や会社の移転
金融機関で働いていたCさんは、異動によって実家から片道2時間以上かかるセンターへ配属されることになったのをきっかけに転職を決意しました。
当時は通勤しやすいところに引っ越すという選択肢を持つことができなかったため、少しずつ一般的になってきた派遣という働き方で求人を探し、新たな会社で経理の仕事に就くことができました。しかし、今度はその会社が移転することになり、また実家から通勤することが難しい距離となってしまったので再度転職をすることになったのです。
その後Cさんは結婚・出産・育児といったライフスタイルの変化を経て、自宅から近い経理の仕事に就くことができています。
子どもの成長をもっと側で感じたい
学習塾の講師であったDさんは、塾長に就任したことをきっかけに転職を考えるようになったそうです。
学習塾は生徒たちの学校が終わったあとから授業が始まるので、職員の出勤は一般的な企業と比べて遅く13時ころからです。授業のあとには評価や準備などの仕事をこなし、終電間近になることがほとんどだったようです。また、土日も営業しているため休日は月曜と火曜で、家族との時間があまり持てないことをDさんは悩んでいました。
女性の塾長は珍しく、仕事のやりがいも感じていましたが、自分の子どもの授業参観などにも出られない日々が続き、もっと家族との時間を持ちたいという気持ちが膨らんでいき転職へと踏み切ったそうです。
現在では8時半から17時までの仕事に就き、子どもとの時間も確保できるようになったとのことです。
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